くもりときどきミートボール

くもりときどきミートボール

感想・レビュー

大人こそ楽しい痛快コメディ。

原題 Cloudy with A Chance of Meatballs
2009/アメリカ 上映時間81分
スタッフ
監督:クリス・ミラーフィル・ロード
原作:ジュディ・バレットロン・バレット
脚本:クリス・ミラー
キャスト(声の出演)
ビル・ヘイダー:フリント・ロックウッド
アンナ・ファリス:サム・スパークス
ジェームズ・カーン:ティム・ロックウッド
ブルース・キャンベル:市長
アンディ・サムバーグ:ブレント・マクヘイル

[あらすじ]
偉大な発明家になることを夢見るフリント・ロックウッドだったが、風変わりな彼の発明は家族や町中の人に迷惑をかけていた。ある日、水を食べ物に変えることができる「食べ物マシーン」を発明したフリントだったが、不慮の事故でマシーンが空へ飛んでいってしまい、それから豪雨とともに大量のチーズバーガーが降ってくる。町の人々は喜んだが、日に日に降ってくる食べ物が巨大化していき……。ジュディ・バレットによるべストセラー児童書を映画化した3Dアニメーション。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

[評価]

■脚本:10
■演出:8
■キャスンティング:5
■この映画えらい度:7
■好き度:8
■期待値とのギャップ:10
■総合:8

80点

/100

日本国内で上映されるも、公開劇場の少なさや3D吹き替えのみなど選択肢があまりなくそれほど話題にならずに終わってしまった本作、観てみたらビックリの隠れた名作!是非ともオススメしたい映画です!

-監督・脚本は今後も注目の名コンビ-

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監督・脚本はフィル・ロード&クリス・ミラー。テレビ、映画の脚本家、プロデューサー、監督、のデュオであり、俳優経験もあります。2014年「LEGOムービー」のヒットでも話題になった彼らの出世大一作目が「くもりときどきミートボール(Cloudy with a Chance of Meatballs)」

彼らの作品の特徴は、誰もが感じたことのある疎外感に似たものをしっかりと、しかしコミカルにそしてその人物の真の姿での成功を描くということであります。だから鑑賞中、「笑いながら涙ぐむ」なんてことが多くある。私自身、この作品を見る直前は全く期待していなかった「感動」という感情を良い意味で大きく裏切られ、涙してしまった超傑作でありました。
彼らのほかの作品に「21ジャンプストリート」「22ジャンプストリート」というコメディー映画がありますが、近年稀に見るその傑作映画は彼ら二人のユーモアの分かる作品ですので、ぜひチェックしてみてください。

-原作はベストセラー絵本-

CGアニメーションで有名な「くもりときどきミートボール」ですが1978年に出版され、ベストセラーとなっている映画と同タイトル(Cloudy with a Chance of Meatballs)の原作があります。日本でも2004年にほるぷ出版から翻訳版が出版されている人気作品です。
「空から食べ物が降ってくる」という物語の核は同じですが、そこにフリントや、彼のような発明家はでてきません。1日に3度だけ街に降る食べ物、それがどのような結末を引き起こすのか、興味のある方はぜひ本を手に取ってみてください.。

-好評多数-

日本のメディアではあまり取り上げられないアニメーション映画ですが、Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)という、映画評論家による映画レビューをまとめたウェブサイトでは87%の満足度評価を受けています。
最近のヒット作、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や『ジュラシック・ワールド』でも70%前後の評価のなかこれだけの点数をもらえた本作は安心して観れると思います。

-子供にはシニカル(冷笑的)すぎるとの声も…-

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この映画の持ち味の一つとして、

シンプソンズのような「皮肉っぽい笑い」があります。

例えばフリントの発明した『ねずみどり』という空飛ぶねずみが街を大混乱に陥れた事がありました。それを父に言及された時「その件は解決済み、全て処理したから」と言いその後ろで、ねずみどりに子供が連れ去られる、という一場面があります。確かに子供でも笑えるかもしれませんが、爆笑ではなく、皮肉の効いたクスクスという意味を汲んだ上での笑いは大人向けかもしれません。

また、「これはあの映画のパロディーでは?」というある程度映画を見てきた大人だからこそ魅入る場面もいくつかあります。なんのソースもない個人的な見解ですが例えば終盤、空飛ぶ車の翼に小さな敵がやってきて外装を剥がし、機体を壊そうとします。そこにペットで相棒のお猿のスティーブが退治に向かうという描写。『STAR WARS/エピソード3 シスの復讐』のオビ・ワンとR4がバズ・ドロイドに襲われるあの一幕を思い起こさせるパロディーのように感じないでしょうか。

そういった意味では20代からの世代には確実にはまる映画で、ファミリー映画のアニメーションでありながら

むしろ大人向けの作品

であります。なんといっても知名度の低さが足を引っ張りますが、見れば傑作なぜ劇場で3Dで観なかったのかと後悔する、後悔できるような作品でした。

-感想 まとめ-

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「食べ物が空から降ってくる」なんて、日本人にはあまり馴染めない作品で、あきらかに子供向けだろうというビジュアルと固定観念。製作がDisneyでも、PixarでもDream WorksでもないSony Pictures Animationであるという事。宣伝もあまり目にしなかったためにスルーされがちな「くもりときどきミートボール」たくさんのネガティブな要素は全て作品とはなんの関係もない外側の事なのです。

アメリカの学生が食堂でやるようなフードファイトの文化がなくても一緒に見る小さい子供がいなくても、まして製作、配給がアニメーション界の重鎮ではないことなどなんの関係もなくただただ楽しく笑い、感動できる映画でした。
完璧に練られた脚本の様々な笑いやそれに伴う伏線は、『全くバカバカしい』とただ笑ってた小さなギャグまでもラストに生きてくるようにできていました。そのことに再度ニヤニヤしながら感心したこの90分、この作品を非常に優れたものであると言わざるを得ません。もしかしたら聞いたことがない人もいるかもしれませんが、お子様とでも、もちろんそうじゃなくても是非手にとって自宅でご鑑賞ください。きっと笑い、涙し満足度一杯で続編が見たくなるはずです。

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