MAD MAX 怒りのデスロード

マッド・マックス 怒りのデスロード

感想・レビュー

監督:ジョージ・ミラー
製作:ダグ・ミッチェル、ジョージ・ミラー、P・J・ボーテン
製作総指揮:イアイン・スミス、クリス・デファリア、コートニー・バレンティ、グレアム・バーク、ブルース・バーマン、スティーブン・ムニューチン
脚本:ジョージ・ミラー、ブレンダン・マッカーシー、ニコ・ラザウリス
撮影:ジョン・シール
美術:コリン・ギブソン
衣装:ジェニー・ビーバン
編集:マーガレット・シクセル
音楽:ジャンキー・XL
視覚効果監修:アンドリュー・ジャクソン
キャスト
トム・ハーディ:マックス
シャーリーズ・セロン:フュリオサ大隊長
ニコラス・ホルト:ニュークス
ヒュー・キース=バーン:イモータン・ジョー
ゾーイ・クラビッツ:トースト
ロージー・ハンティントン=ホワイトレイ:スプレンディド
ライリー・キーオ:ケイパブル
アビー・リー:ザ・ダグ
コートニー・イートン:フラジール
ジョシュ・ヘルマン:スリット
ネイサン・ジョーンズ:エレクタス

[あらすじ]
資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられる。そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始する。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

[評価]

■脚本:10
■演出:10
■キャスンティング:10
■この映画えらい度:10
■好き度:7
■期待値とのギャップ:8
■総合:8

90点

/100

 

-イカれたアクション、あるのは常にそれだけ-

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この映画本編を構成するのは8割のカーチェイスと残りはV8!開始早々走り出す映像は期待を大いに膨らませる。
映画秘宝で町山さんが語っていたように、真の意味でこの映画に「ストーリーはない」のだと思う。強いて言えば「ベイブ/都会へ行く」と同じ流れ。目的の土地に行き着き、帰る。ありきたりの話のようで、特に惹かれるストーリーではない。映画を批評、特に批判するときによく言うのも「ストーリーがない」、つまり「ただのモンスター映画だ」とかそんな感じ。ただこのマッドマックスの場合はこの批評は全く当てはまらない。批判の要素になり得ないのだ。むしろ「ストーリーがない」からこそいい。それだけ普遍性があって見る人の数だけ物語が生み出される。主人公にしてもそうだ。この映画の主人公はだれか。トム・ハーディー演じるマックスか?主役にしては仕事が薄すぎる。実際、イモータンを倒したのは彼ではない。では、フュリオサか。役割的には主役級の大活躍だったし、オールタイムベスト級の女性キャラクターになったが、マックスの協力なしには”英雄”にはなれず、ただの放浪者になっていただろう。じゃあじゃあ、ニコラス・ホルト演じたニュークスか?いいキャラだったし、活躍もした。が…チェーンが引っかかって転び、崇め奉るイモータンの銃を落としちゃうなんて間抜けすぎるだろ。ないない。主役はいないと言いながら、それぞれのキャラクターは実に濃かった。そう、ストーリーが普遍的であると同時に、各キャラクターが個性的で誰が主役とも言い切れない。言ってしまえば「主人公は僕だった」状態。主役は見ている人のその人の価値観で決まる。この映画から得るものがある人もいれば、そうでない人もいる。なんとも哲学的な映画だ。(V8!V8!V8!)
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-偉い!偉い!偉すぎるぞマッドマックス!-

そして何よりこの映画が偉大なのは、開始5分、いや1分程度で迫力アクションが繰り広げられることだ。冒頭からストーリーラスト並みのカーチェイスは見応え満点、むしろ疲れるし早回しで見ているような気にさえなる。

制作費はいったいいくらなのか。大丈夫なのか?闇金に追われてないか?

なんて心配になるような映像を余すところなく見せてくれる。さらに宗教的に盛り上がれる面は見ていて実に楽しい。一緒に「V8!V8!V8!」とやってしまうしやっていることがまた楽しい。イモータンのために死ぬのはごめんだが、口に銀のスプレーを振りまきたい。実際、公開直後Amazonで食銀スプレーは品薄、品切れになっていたのを鮮明に覚えている。
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「MAD MAX/怒りのデスロード」はその作品自体が教祖で、それを気に入ってしまった人は何度も映画館に足を運んでしまう。まさに映画のバイブル的存在だった。それは各映画雑誌やコメンテーター、あらゆる人のレビューやコラムからもよく分かる。例えば先日発売された「映画秘宝 3月号 2015年ベスト」ではもちろん1位だった。しかし驚くのはあの崇高な映画雑誌のイメージがある「キネマ旬報」でさえもトップに位置付けたことだ。あの雑誌が選んだということは、まさに映画史的に見ても偉大な作品だったことが明白である。

通常、こういうジャンルの映画は「バカ映画」とか「好き者映画」みたいなところに追いやられ、日本では寂しい結果に終わるのだが実に見事なロングラン上映を記録した。2015年は年末までずーとどこかの映画館で上映していたし、おなじみ「爆音上映会」はほぼ満席が続く大人気作品。恐れ入りました…
公開当時はさほど乗れなかった私ですが、レンタル開始後の熱の上がり方は分かりやすかった。
Blu-rayをプレイヤーにセットし…「V8!V8!V8!」
一瞬だったなあ…

実際この映画が万人受する映画ではないと思う。
…が好きな人はマッドマックス地獄から抜け出せなくなること必至。今更言う必要もないですね。
では。

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