I LOVE スヌーピー/ the peanuts movie

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE

感想・レビュー

原題 The Peanuts Movie
2015/アメリカ 上映時間88分
監督:スティーブ・マーティノ
原作:チャールズ・M・シュルツ
脚本クレイグ・シュルツ、ブライアン・シュルツ
音楽:クリストフ・ベック
キャスト
鈴木福:チャーリー・ブラウン(日本語吹き替え)
芦田愛菜:赤毛の女の子(日本語吹き替え)
小林星蘭:サリー(日本語吹き替え)
谷花音:ルーシー(日本語吹き替え)
日本語版主題歌:絢香

[あらすじ]
犬小屋の上で様々なキャラクターになった自分を空想するのが好きなスヌーピーは、中でもお気に入りな飛行機パイロット、フライング・エースになって大活躍。宿敵レッド・バロンを追跡して大空に飛び立つ。一方、スヌーピーの飼い主チャーリー・ブラウンも壮大な冒険の旅に出るが……。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

[評価]

■脚本:8
■演出:10
■キャスンティング:8
■この映画えらい度:5
■好き度:8
■期待値とのギャップ:8
■総合:9

80点

/100

2015年も終盤に差し掛かった頃、映画館は大変賑わっていた。スターウォーズ公開月とあって、ずっと前からファンだった人、最近ファンになった人、全くファンじゃないしビレバンでしかスターウォーズを知らないけどなんか流れに乗っておけみたいな人。いろんな人がいたと思いますが公開間近で他の映画へのフォーカスがだいぶ外れてしまったのではないでしょうか…そんな中、12/4に公開されたのが!

007/スペク…

じゃなくて、
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I LOVE スヌーピー/the peanuts movie

でございます!
そうなんですよ、スペクターとも被っちゃうというなんとも不遇な…

とはいってもこの映画、随分長いこと宣伝していた印象ですが如何でしょう。2014の年末ぐらいから映画館でみませんでしたか?盛りすぎですか? 『公開は2015年、冬』って予告を見て、「いや来年やないか!」と軽く脳内ツッコミをいれた記憶があるんですよね。間違ってたらすいません。

白状しますと、その時は本当になめておりました。「今更スヌーピーてなんやねん」みたいな。
ただ個人的な話、2015年という年はアニメーション映画を見漁った年でして、海外から輸入して(Box trollsやブック・オブ・ライフ、ヒクドラ2などなど)英語字幕でしか見れなかったりしながらも、アニメーション大好き人間になった年でした。

そんななか公開された「ひつじのショーン/バック・トゥ・ザ・ホーム」これまた名作でどはまり。(早くディスクを買わなければ…)

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去年わかったのは、「やっぱりおもしろい!最高!」そう、アニメーション映画にハズレはまあないということでした。(マダガスカル1、2は特例)

そんなこんなで公開直後即映画館へ!

開始5分で泣きました….

その日はあまりお客さんも入っていなくて、後ろの中学生くらいの女の子たちと、4、5組の家族連れ、あとはおじいちゃんおばあちゃんがチラホラって感じで明らかに一人浮いていたわけであります。そんななか、鼻水をすすり、涙を拭っている自分を客観視した時はさすがに恥ずかしかったですが。
ただなぜでしょう。

涙は容赦なく、止めどなく流れてきました。

自分はずっと泣いてました。
ほんと、こういう話にはめっぽう弱い!失敗しているチャーリーも成功しているチャーリーもどれも愛おしくてたまらなかったです。

-スヌーピーが初の3Dへ-

この作品が素晴らしいのは、3DCGへのこだわりでしょう。つい最近、日本のアニメも3DCGでの映画化がされました。そう「ドラえもん」です。
秦基博のひまわりの約束が心にしみる名作であるのはわかるのですが、正直な印象。。。
「のび太、しずかちゃん、いやドラえもん以外誰だよ!」
なんと言うのでしょう、デフォルメとは違うしリアルさの追求とも違うしなにを求めて3DCGにしたのかよくわからなかったんですよね。。。コレジャナイ感がすごかった。
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その点The Peanuts Movieでは、外面は3DCGで立体的なんだけども、目や鼻口はどれも絵のタッチなんですよね。
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そうすることで、原作の雰囲気は残したまま、スヌーピのモフモフ感や各キャラクターの髪などにはよりリアルな表現がつけられる。今まで見てきた彼らと同じようで明らかに表情は豊かになっている、この絶妙なバランスがよかったです。

モフモフ♪こんなスヌーピーは初めて
モフモフ♪こんなスヌーピーは初めて

 

-ピーナッツとは何?-

「ピーナッツ」は原作者チャールズ・M・シュルツが1950-2000年にかけてアメリカの新聞で連載していた大人気コミックのことだそうです。
原題の意味には、「とるにたらない」などの意味があり、何をやってもダメなチャーリー・ブラウンとその日常を描いたことを示しているような気がします。(確かではないです)
なんにしても、題名からも分かる通りスヌーピーは主役じゃなかったんですね。(びっくり)
しかし、今回の映画ではそれが色濃く出ていたのではないかと思いました。

時に空想の冒険に飛び出しますが、常にダメダメなチャーリーを支える存在としてそばにいてくれる。あくまで”チャーリー”の親友なんです。

-大人が一人もでてこない?!-

この「ピーナッツ」には大人が一人も出てきません。というのも、存在はするんですが画面に映ることはなく、また言葉も発しません。謎のムニャムニャという音が流れるだけ。世界観だけは完全に子供のものを描いた作品なんですね。だから子供のやろうとしていることに「あーだこーだ」いう大人はいないんです。子供の世界を子供が精一杯生きている、だからこそすごく愛おしいんですよ。
子供の世界だからといって、大人が楽しめない!何てことは絶対にありません。あのダメなチャーリーから常に感心させられた88分でした。
それがたとえ失敗に終わってしまったとしても観客はみなぐっとくる、そんな一生懸命なチャーリーが疎ましいくらいにできた素晴らしい人間で「こんなダメな僕だけど…」と言った瞬間の「そんなことないよおおおおお!」「だいすきだよおおおお!」という気持ちの大爆発。。。涙腺崩壊でした。。。

 

-キャストもベスト-

今回は鈴木福くんがチャーリーの声を務めたんですが、

すごくピッタリ。

ダメなヤツ感がすごく伝わってきて、初めて福くんの舌足らずな感じが生きていたように感じました。(褒め言葉)
今までもずっと福くんがやっていたんじゃないかっていうくらいの安定感で、すごく心地が良かったです。
また、福くん演じるチャーリー・ブラウンの恋する赤毛の女の子の声は芦田愛菜ちゃん。
セリフといえばラストの数行なんですが、温かみのあるあの声でずっとチャーリーを見ていてくれたことを明かすんです。

「あなたは素晴らしい人よ」

と。。。(涙腺崩壊)
今回のマルモリコンビは本当にナイスキャスティングでしたね。

 

 

 

I LOVE スヌーピー/The Peanuts Movieは頻繁に笑えてその面ではもちろん子供向けな作品です。しかし、[The Peanuts Movie]が持つ内容の深さは大人をも唸らせる、噛みごたえのあるものなのです。
チャーリーの失敗の数々と、それを「ずっと見ていたわ」という憧れの赤毛の女の子。見ていたのは失敗そのものではなくて、その失敗が

「誰かを助けるため」

だったり

「挑戦を続ける反骨精神」

だったりチャーリーのすばらしい部分、我々観客が見てきた偉大な「チャーリー・ブラウン」の姿だったこと。数々の失敗を乗り越え、誠実に生きてきたチャーリーに訪れた初めての成功、凧揚げ。その凧はまっす赤毛の女の子の元へ彼を導くのです。そうしてやっと伝えられた彼の想いと、暖かい返事は我々大人にこそ深く響くメッセージでした。

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