きみはいい子

きみはいい子

感想・レビュー

2015/日本 上映時間121分
監督:呉美保
原作:中脇初枝
脚本:高田亮
製作:川村英己
プロデューサー:星野秀樹
撮影:月永雄太
照明:藤井勇
録音:吉田憲義
美術:井上心平
編集:木村悦子
音楽:田中拓人
VFX:菅原悦史
衣装:兼子潤子
ヘアメイク:石邑麻由
アクションコーディネーター:カラサワイサオ
助監督:松尾崇
ラインプロデューサー:野村邦彦
キャスティング:石垣光代
アシスタントプロデューサー:原田浩行
キャスト
高良健吾:岡野匡
尾野真千子:水木雅美
池脇千鶴:大宮陽子
高橋和也:大宮拓也
喜多道枝:佐々木あきこ
黒川芽以:丸山美咲
内田慈:岡野薫
松嶋亮太:田所豪
加部亜門:櫻井弘也
富田靖子:櫻井和美

[あらすじ]
2013年本屋大賞で第4位にも選ばれた中脇初枝の同名短編小説集を映画化。5つの短編から成る原作から、「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」という3編を1本の映画にした。真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師や、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

[評価]

■脚本:10
■演出:10
■キャスンティング:10
■この映画えらい度:5
■好き度:6
■期待値とのギャップ:5
■総合:9

79

/100

こちらの原作、同名の「きみはいい子」の存在は、本屋大賞に選ばれた作品であったために認知しておりました。

ただ…読む気にならなかったよねぇ。。。

子供を虐待する話なんて、ニュースではもちろん、頭の中で想像すらしたくない。それぐらいの「悪」だと思っているんです。この原作が書かれたきっかけになったのも、一連の事件がきっかけだとかで…作者自身も強い思いがあったんでしょう。

そんなこんなで映像化された「きみはいい子」が公開。するや否や、評判は良く聞かれましたね。なので、あまり邦画に手を出せないでいた私でも気になっていました。そして先日レンタルが開始されようやく拝見!

いやぁ…

久々に胸糞悪さを感じました。(褒め言葉)

「見てもいいことない」で定評(勝手に)のある「ダンサー・イン・ザ・ダーク」をも思い出させるぐらい胸糞悪い場面がいくつもあるんですよ…
だからこそ、しっかり心に響いてきた作品だったてことでもあるんですけどね。

まずなによりも。

尾野真千子の虐待シーン

あれには声が出るほど苛立ち、怒り、震えました。。。いやあ、本当に嫌な母親でした。(これも褒め言葉)
頭を叩くたびに、テレビの画面の中に入って行って、彼女の髪の毛つかんで柱にでも打ち付けてぐっちゃぐちゃにしてやりたくなるような、そんな”素晴らしい”演技を見せてくれました。ただ、その反面演技中は「相当辛かったんじゃないかなぁ」と心配になったりもしました。
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演技といえば…

子役たちスゴすぎね!?

子役って何?いやもう立派に俳優ですよね。
ていうか勝手に子役の定義には、”多少未熟”という要素も含まれるのかと思っていたんですが、不覚でした、愚かでした、申し訳ありませんでした。(深く謝罪)

子役様さまでございます。

この映画は子役たちのあの自然な演技あってこその作品なので、彼らの仕事が中途半端なら、ここまでいい作品には決してなり得なかったわけであります。終盤の高良健吾演じる岡野先生が出した幸せな宿題。『家族に抱きしめられてきてください』これの感想を述べる子供達の演技たるや。。。とっても自然!(といっても、このシーンに限ってはアドリブだったらしいですが、それでもすごいんですよ!)
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「あったかい気持ちになった」「赤ちゃんに戻った気持ちになった」などの感想はすごく心温まります。
あの瞬間だけは、NHKドキュメンタリーを見ているような、ほっこりする時間でしたねえ。
すべてを脚本で埋めるのではなく、あるシーンでは子供の純朴さを最大限引き出すような演出をする。子役の使い方が秀逸!呉美保監督 最高!

ただね、雅美の娘を演じた三宅希空ちゃん。

トラウマになってないよね?演技だもんね?

と、心配になるほどのリアルでした。幸せになってください。(心配しすぎ)
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まあ、それぞれに問題がありながらも、どこか悲しく許してしまう節がある。
虐待を受ける子供にフォーカスを当てた映画は数あれど(どれも見るに堪えないつらい映画でしょうが…)、虐待を

”する側”

にもフォーカスをあてたのは新鮮だったなと思いましたね。「きみはいい子」には当然大人も含まれるわけで、抱きしめられたいのは子供だけじゃないんです。みんな愛されたくて、愛したい。ただ「きみはいい子」といってもらえるだけで、それだけで十分だったりもするんです。
そんな思いを子供に注げばそれは「世界平和」に繋がるんだと、劇中でも言ってました。「いつか自分にも子供ができるといいな、抱きしめてあげたいな」と思う一方、世界平和を担う上に、何があっても親は親で、切り捨てられない健気すぎる子供が少し怖くもなったりして…
いろんな未来を想像し、歓喜し、そして悲哀したりもするそんな121分でしたねえ。

*最後に
なんだかんだで、みんなが落ち着きこれからは大丈夫だよね?って思えた中で唯一心配だったのは神田さん。
生きているとも、死んでいるとも言えないラストはものすごく不安ですね。そしてその状況がさらに、ただただ嫌な奴、神田さんのクソ親父をぶちのめしたくなる要因になるんです。最後まで口の中に爆薬でも放り込んでやりたくなったのは唯一、彼だけでした。
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言葉が過ぎました。それではまた。

 

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