残穢-住んではいけない部屋-

残穢-住んではいけない部屋-

感想・レビュー

[評価]

■脚本:6
■演出:6
■キャスンティング:7
■この映画えらい度:3
■好き度:8
■期待値とのギャップ:6
■総合:6

60

/100

作品情報

2016/日本 上映時間107分

監督:中村義洋
原作:小野不由美
脚本:鈴木謙一
企画:永田芳弘
プロデュース:永田芳弘
プロデューサー:池田史嗣

キャスト
竹内結子:私
橋本愛:久保さん
佐々木蔵之介:平岡芳明
坂口健太郎:三澤徹夫
滝藤賢一:直人

[あらすじ]
小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

まさしく劇中の百怪談の体裁で進む物語。初めは「204号室」しかし、深く探っていくと段々とその土地の過去が見えてきて…
はじめはナンテコトナイ話の連続だったのだが、段々と酷くなっていく穢れは、鑑賞後、

帰宅した家でのお風呂が怖くなる一方で…

これだから日本のホラーは嫌なんだい! なんか鑑賞中気持ち悪くなったし!

-残穢、後悔は帰宅後すぐにやってくる-

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この映画のイヤーな所は、想像力をフルに働かせてくれちゃうところ。
家に帰ってみると、「箒で床を掃くような音がしないか」、「赤ん坊の泣き声が聞こえやしないか」、「穢れは聞いてもダメなら自分もすでに穢れに伝染しているんじゃないか」、なんて色々考えてしまった挙句、湿度の変化やなんかで壁がピキッと音を立てただけで飛び上がる、壁を背に全く身動きが取れなくなってしまう

21歳ビビリ男子大学生の完成だ。

なんとも情けない自分を再発見させてくれる、そんなすっばらしい映画だ。。。鑑賞中にかいた冷や汗をお風呂に入って流すこともままならない。シャンプー?目を瞑るなんて馬鹿じゃないか、怖すぎる。

ホラー観た後の、自分で自分を追い込む感じが際立つ作品で、今回だと「音」がキーワードなわけだが、部屋でその音を口に出してみたりして。途中で気付く。「え、うそ、怖い」って。またしても壁を背に身動きが取れなくなるので困ったものだ。
唯一の救いは、本作には風呂場での心霊現象がなかったってことぐらいで、そうでなきゃ本当に汗を流せなかっただろう。

-リアリティ、ホラーはそれに限る-

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『残穢-住んではいけない部屋-』は原作同様ナレーションベースのドキュメンタリー調で進む。
このドキュメンタリー調というのがよくない。真夏によくみる「実録 恐怖の心霊屋敷」といった感じの特番のように、ホラー小説作家の「私」(竹内結子)によって淡々と謎が明かされていく。ミステリーの要素も多く、余計にドキドキするのが厄介。

また、俳優陣の演技もリアル。一番印象深いシーンがある。新居に移った「私」と「直人」。そこを訪れたのは、追っていた心霊情報の続報を持ってきた平岡芳明(佐々木蔵之介)。突然つく廊下の電気に直人は『人が通るとセンサーで勝手につくんだ』と説明する。しかしその日家にいた人物は全員部屋にいて、誰も廊下を通ったはずなどないことに気づく。その瞬間の絶妙な「間」と言ったらなかった。一瞬固まるが、大人が何をビビっているんだと言わんばかりに強がって廊下を観に行く。何もいないが全く安心していないそれぞれがリアル。
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部屋にぶら下がる「和装の首吊り女」を想像して、あれから何度怯えただろうか。
鑑賞後に確実に残る後味の悪さは、今までのジャパニーズホラーの中でも群を抜いているのではないだろうか。

現実で想像させる怖さ

というのは実にたちが悪いと痛感した。もう二度と見たくないと思う一方で、またこのような作品が見たいと思っているのも事実。怖いもの見たさの人間ほど愚かな生き物はいないなあ。

この記事を書いているのは夜中の3時で、ブログのために画像検索している私の気持ちを想像していただきたい。やめたい。
今も外では物音がしている。これは一体何の音なのか。愚かに詮索はしたりしない。穢れは怖いもん。

あと一つ、どうしても言っておきたいことが。
どうか劇場が明るくなるまでスクリーンから目を離さないでほしい。幸せそうな音楽と、幸せそうに暮らす人たち。そのエンディングには隠れている。気づいていないだけで確実に。赤ん坊が、電話が、炭鉱の亡霊が。残穢が。そこに映るのは果たして演出された幽霊か?はたまた本当に写り込んでしまった穢れなのか…
あなたが見つけた心霊現象はもしかしたら、

本当の穢れかもしれませんよ。

最後に、勇気のある人はこちらを見て、震えてくださいね。。。嘘か本当か。映るはずもないものが写っているというのです。。。では。。。

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