バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生

バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生

感想・レビュー(ネタバレなし)

一見地味なヒーローたちの戦いは、マーベルをはるかに凌ぐ派手さで展開!!

「マーベルの波に乗り遅れた」、という方にこそオススメ!

原題:Batman v Superman: Dawn of Justice
2015/アメリカ 上映時間152分

スタッフ
監督:ザック・スナイダー
製作:チャールズ・ローベンデボラ・スナイダー
製作総指揮:クリストファー・ノーランエマ・トーマス

キャスト
ベン・アフレック:ブルース・ウェイン/バットマン
ヘンリー・カビル:クラーク・ケント/スーパーマン
エイミー・アダムス:ロイス・レイン
ジェシー・アイゼンバーグ:レックス・ルーサー
ダイアン・レイン:マーサ・ケント

[あらすじ]
不朽のヒーロー「スーパーマン」をリブートした「マン・オブ・スティール」の続編で、ヘンリー・カビル演じる主人公のクラーク・ケント=スーパーマンに加え、DCコミックを代表するヒーロー「バットマン」も登場。「アルゴ」のベン・アフレックがブルース・ウェイン=バットマンを演じる。そのほか、同じくDCコミックの「ワンダーウーマン」も参戦し、イスラエル出身の新星ガル・ギャドットがダイアナ・プリンス=ワンダーウーマンに扮する。スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーには「ソーシャル・ネットワーク」「グランド・イリュージョン」のジェシー・アイゼンバーグ、ブルースの執事アルフレッドにジェレミー・アイアンズ。監督はザック・スナイダーが続投、脚本に「アルゴ」でアカデミー賞を受賞したクリス・テリオが参加。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓


勿論他にも予告はあるが、これが一番かっこいい。

 

↓一番カッコいいサンドラです。読む前にポチッで気分アゲアゲです。

[評価]

■脚本:8
■演出:9
■キャスンティング:9
■この映画えらい度:8
■好き度:8
■期待値とのギャップ:7
■総合:8

82

/100

「最速レビュー!」なんて形でやりたかったんですが、就活だなんだってやっているうちに4月に入ってしまいました。。。すでにTwitterなどでも多くの感想ツイートがありますが、あくまで初回鑑賞終了後に感じたことだけをベースに、ネタバレなしでレビューします。

…その前に……

-そもそもDCコミックって何?-

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「ヒーロー映画」という広いジャンルでも最近はたくさんあるので、簡単に紹介をしておきます。
マーベル作品がMCU(Marvel Cinematic Universe)として広大なクロスオーバーを成し遂げている最中、公開された

「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」(以下、BvS)

そもそも、”アメコミ”には大きく分けてマーベル作品とDC作品があります。アイアンマン、スパイダーマンなどがマーベル作品、バットマンやスーパーマンなどがDC作品です。日本で言えば、ジャンプとサンデーのような違いでしょうか。世界中のファンを虜にし、新たな層のファンの獲得にも多いな成果を上げたマーベルのユニバース構想、その後を追う形で展開を始めたのがDCEUです。
そんなDC作品のユニバース構想DCEU(DC Extended Universe)の第二作めとなった本作。一作目の「マン・オブ・スティール」はやや否多めの評価でしたが、今作のBVSによって認められる様子が見て取れる気がします。「あの惨事(映画評的にも)があったからこそ、バットマンが立ち上がった」。そう思えば俄然熱くなる作品です。

-対人戦、バットマンは過去最高にかっこいい-

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ダークナイトがバットマン作品の決定版だった時代、それは

3/25「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」の公開を機に終止符が打たれた。

そういっても過言ではないのでしょうか。ベン・アフレック版のバットマンのビジュアルが公開されて間もなくは、クリスチャン・ベールのスマートなバットマンがかっこよくて、新しいムキムキバットマンにはイマイチ乗れなかったのが正直なところ。しかし「なんか違う」と感じたベンアフバッツが活きてくるのは動いてからだったのです!しゃべる、動く、戦う、ベンアフ版バットマンを見たらイチコロ。。。

文句なしのカッコよさでした。

ムキムキのバットマンは老兵感が漂うおじさんで、一線を退いたという感じがひしひし伝わってきます。実際20年間戦ってきていたそうで、その分スーパーマンのようなピュアさはないと監督のザック・スナイダーが語っています。かつての闇の騎士は突然現れた、ピュアな正義を振りかざす「スーパーマン」に怒りを覚え、もう一度立ち上がる。最高の展開!ノーラン版の戦闘、ストーリーはリアルで「自分もできそう!」「実際にありそう」と思える面ではすごく楽しかったのですが、ヒーロー映画としてはイマイチ迫力に欠けていた印象です。それを完全版にオタク仕上げに完成させてきたのがザック・スナイダーの描いたベンアフ版のムキムキバットマン。そしてそのアクションに説得力を与える、素晴らしい体作りのベン・アフレックには恐れ入りました。スーパーマンとの対峙にはクリスチャン・ベールでは明らかに不足、最終予告冒頭の室内戦は震えるほどキマっていて、本編ではもう少し長めに見れるので是非楽しみにしていていただきたい。

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勿論、ストーリー的な面での「ダークナイト」は傑作で、今もそれは変わりはないです。しかし、ザック・スナイダーの描いたバットマンの対人戦、機械やそれのギミックなどに関しては圧倒的勝利を収めたとおもいます。これが単体作品でないのが惜しく感じ、もっと見たい!バットマンの戦いをもっと見せてくれ!と思わせるほどで、バットマンがいたからこそ、この映画が傑作になったと言っても過言ではないと思います。

-ジェシー・アイゼンバーグ出演、もはや傑作のアイコンか-

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本作の悪役はジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサー。大企業を父から受け継いだボンボンで野心家。セレブが野心を燃やすと、お金の力で大体のことができてしまうから恐ろしい。スーパーマンという神的な存在に対抗するには実にひ弱な外見の彼だったが、彼の力は頭脳と金。その力を前にスーパーマンはどうなってしまうのか?!ベン・アフレックとは真逆な魅力でスーパーマンを圧倒するその素晴らしい悪役ぶりは見ていてある種爽快でした。

ジェシー・アイゼンバーグといえば「ソーシャルネットワーク」での見事な演技で世界中を魅了させた。早口でまくしたてる演技は圧巻。「ダサめの見た目で狂ったように動き回る、喋りまくる」そんなワタワタした演技の現実感といったらない。常に小刻みに震えている手を見ていると、いつ爆発するかわからない、そんな恐怖を上映時間中ずっと感じられる彼の潜在的な悪役像は最高でした。ヒーロー映画にしては珍しい、ただの人間でしかない悪役は展開の派手さと相まってこの映画を最凶映画にした一つの要因でしょう。

-アベンジャーズの戦い方を見習え、怪物ども-

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ストーリーラスト付近、やはり何と言っても驚いたのは「派手さ」でした。ヒーロー映画ということでやはり比較してしまうのは「アベンジャーズ」ですが、キャプテン・アメリカ率いるヒーロー軍団は市民の安全を第一に考え、極力静かな戦い方をしています。ビルに人が取り残されていれば助けに行きますし、大爆発なんてもってのほか。そんなマーベルのヒーロー像に慣れ過ぎてしまったのか、悪人でさえ殺すことをためらうのが当たり前になっていました。確かに殺すのは良くないといえばそうなんですが、あくまで映画。そこに求めるのは派手なアクションや主人公の意思の強さなのです。

その点、BVSの怪物たちはそんなことお構いなし。長年の戦いで達観してしまったバットマンは悪人に慈悲なんてかけません。刑務所でボコボコにされるのを承知で犯罪者に焼印を押したり、スーパーマンやドゥームズデイは吹っ飛び、吹っ飛ばされビルを突き抜けやりたい放題。ドゥームズデイに限ってはビカビカ光りだして爆風と共に進化しちゃったりしてもう大変。戦闘地はきっと大変なことになっていたでしょうね…いちいちあんな戦いされてたらブルース・ウェイン(バットマン)が怒るのもうなずけます。よっぽど”ピエロ”よりタチが悪い!

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そういった戦闘を一通り見て、劇場が明るくなった時思ったのは一つ、

「アベンジャーズの戦い方をを見習え、怪物ども」

それでもあれだけ派手なアクションや演出は見ていてすごく楽しかったです。派手だからこそ、過去最高のバットマンが描けたわけですし、これぞ見たかったヒーロー映画!という感じですごく爽快でした。

-MCUなら見せてくれる細かいギミックはあっさり-

いい面もたくさんあるのですが、残念な面もやはりあります。それは

せっかくのかっこいい機械類のギミック紹介が全然ないこと!

何と言っても今回の目玉は「アーマード・バットマン」でしょう。対スーパーマン戦として作られたそのアーマーは、スーパーマンの目から発射されるビーム(ヒートビジョン)にも耐えうる特殊素材。通常時でも背の高いベンアフがその鋼鉄の鎧をまとえば身長は195センチにも及ぶのです。今では日本でもおなじみヒーローになった「アイアンマン」この作品は開発段階から描かれており、ギミックや性能を劇中で意外と詳しく説明してくれます。そんな細かな配線をいじったり、時には失敗したりしている姿は見ていて男心をくすぐられるのです。しかし、明らかに楽しさ満載のアーマーの紹介はほとんどなく、気づいたら着ていて空を眺めて黄昏ているバットマンがいました。この作品がバットマンの単体作品でないことを考えれば仕方ないのはわかるのですが、もう少し、ほんの少しでいいから描いて欲しかったのが正直なところです。ただ、ギミックや設定を詳細に記した設定本が邦訳版でも発売されますので、どうしてもきになる方は、そちらをチェックですね。

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Batman V Superman: Dawn Of Justice: Tech Manual (英語) ハードカバー – 2016/3/22

MCUと違って、過去作が「マン・オブ・スティール」一作だけなので、ユニバースの歴史が詳しく描かれていません。このユニバースに存在するすべての超人たちは、スーパーマンが現れなければ決して交わることはなかったのですから。だからこそ、「マン・オブ・スティール」が原点で、良くも悪くもすべての始まりだったのです。また、深く描かれないことで、今のところは観客側に妄想する余地を残しています。細かい設定や、氾濫した情報がまだないに等しいので非常に見やすい作品でした。マーベルの作品にはもうついていけないよ!という方、今がチャンスです、DCのユニバースを一から、リアルタイムで追ってみてはいかかでしょう?きっとたまらなく楽しい何十年かを過ごせると思いますよ。

ドゥームズデイについての情報(英語)↓

Batman v Superman: 10 Things To Know About Doomsday






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