ムーン・ウォーカーズ

ムーン・ウォーカーズ

感想・レビュー

原題:Moonwalkers
2015/フランス・ベルギー合作 上映時間94分

スタッフ
監督:アントワーヌ・バルドー=ジャケ
製作:ジョルジュ・ベルマン
原案:アントワーヌ・バルドー=ジャケ
脚本:ディーン・クレイグ
音楽:カスパー・ワインディング

キャスト
ロン・パールマン:キッドマン
ルパート・グリント:ジョニー
ロバート・シーハン:レオン
スティーブン・キャンベル・ムーア:デレク・ケイ
エリック・ランパール:グレン

[あらすじ]
アポロ11号の月面着陸映像は、スタンリー・キューブリックによる捏造だったという都市伝説をベースにしたブラックコメディ。1969年、いっこうに月面着陸成功の気配がないNASAにしびれを切らしたアメリカ政府は、キューブリック監督に月面着陸映像捏造を依頼することに。ロンドンに送り込まれたCIA諜報員キッドマンは、たまたまエージェントオフィスに居合わせた借金まみれの男ジョニーに制作費をだまし取られてしまう。自分がだまされたことに気づいたキッドマンはジョニーから金を奪い返しに向かうのだが……。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

[評価]

■脚本:3
■演出:5
■キャスンティング:7
■この映画えらい度:3
■好き度:5
■期待値とのギャップ:7
■総合:4

49

/100

「宇宙」「陰謀」「捏造」というキーワードだけで惹かれてしまう製作陣にとってはとっても美味しいお客、どーも、つーりすと。です。

『アポロ計画が捏造だった』なんていうのは今までで何度も描かれてきたテーマで、正直飽きてきているかと思いきや公開された本作、しかも主演は超一流。やっぱりみんな捏造ストーリー大好きなんだなあとおかしくなりました。

ちょっとした行き違いで、偽のプロデューサーに国の威信をかけた極秘プロジェクトを依頼していまうキッドマン役に「ヘルボーイ」シリーズのロン・パールマン。相手をCIAと知らず、またお金に困っていたこともあり依頼を受けるダメプロデューサージョニーを演じるのが「ハリー・ポッター」シリーズのロン役で知られるルパート・グリント。監督はCM界で活躍するアントワーヌ・バルドー=ジャケと豪華な顔ぶれは映画のハードルを著しく上げました。。。

なんとも豪華な俳優陣を、これまた豪華な使い方をしたなあというのがこの映画の印象でした。というのも、これといった見所や映画のピークを感じ取りづらい、安定し過ぎたこの映画に果たして彼らは必要だったのか…?というのが本音です。(笑)もちろん二代巨頭がいたからこそ話題になったのは確かですが、ハードルだけが上がり、ガッカリせざるを得ない感じが否めませんでした。映画自体がつまらないわけではないのですが、明らかに期待したレベルではなかったです。ただ今回のレビューでは「ムーン・ウォーカーズ」の良かったところをピックアップします。それにしても、映画監督作品1本目にしてこれだけのキャストを揃えられるアントワーヌ・バルドー=ジャケ、恐ろしや。。。

-CM監督、キューブリックオマージュのビジュアルはグッド!-

ポスターやDVDのジャケットなどでも使われている「キューブリックオマージュ」。劇中でもサイケデリックな壁画が描かれた建物や、映画撮影の時に着る衣装など、ちょっと普通ではないような美術がすごく素敵でした。気持ち悪いようで、どこか惹かれてしまうそのビジュアルはCM監督として、短い時間で人を惹きつけてきたアントワーヌだからこそ極められたスキルなのでしょう。きゃりーぱみゅぱみゅをすっごく過激にしたようなイカれたアートは必見です。私が好きなのは宇宙クラゲの衣装。これはユーモアももちろんあるのですが、それを着せられている人間、また着せられた経緯などが皮肉っぽくて好きです。かわいそうに…

監督の撮ったCMをいくつか紹介しておきます。どれも、インパクトのあるCMで、ついつい観てしまう、見る人の心情を理解した作品になっています。↓

 

 

-もしかしたら実話かも?微妙なリアリティが楽しい-

長年、アポロ11号の月面着陸の映像は偽物だという説は噂されています。例えば「月面に立てた国旗が、宇宙にいるはずなのになびいている」など、様々なエビデンスがあるわけですが、真相は未だ闇の中。。。そんななか観た「ムーン・ウォーカーズ」、もしかしたらこれも実話なんじゃないか?なんていう風に思いました。というのも、アメリカの威信をかけた宇宙へのプロジェクト。仮に成功しなかった時の代案を立てるのは当然かもしれないということです。また、実際に映画という代案を立てる時、キューブリックのような一流監督に頼むのはもちろんですが、その一人にしか依頼しないとも限らない。映画のように下手をしてヒッピーに頼む羽目にもなっていたかもしれないという、ちょっとした妄想が広がる感じがとても楽しかったです。

またその妄想の手助けをする実際の出来事がこまめに出てくるのも良かったです。例えばこの映画のアポロ11号やキューブリック、「捏造」というキーワードこそフィクション(のはず…?)ですが宇宙開発の歴史は実際に存在し、キューブリックが撮った「2001年宇宙の旅」というなんとも不可解な映画が傑作として知られているのも事実です。だからこそ、アメリカが彼に依頼してもおかしくないかもしれないと「妄想させてくれる」のです。また、CIAのキッドマンはベトナム戦争に行っていて、国に戻ってきた今もなお、残虐な行為から生まれる幻覚に苦しんでいます。そして金をだまし取ったジョニーは薬に溺れるながら、ラブ&ピースを掲げるヒッピーなのです。そう、この二人のつながりは深いのです。ベトナム戦争への反戦意思から生まれたのがヒッピー。つまりあのおちゃらけたようなダメ人間も、幻覚同様、ある意味キッドマンが生み出したものなのです。そして彼らと映画を撮影していく中で触れるヒッピーの生活、その中で幻覚を見なくなっていくということ。戦争で病んだ彼を救ったのはヒッピーだったのです。映画のラストもですが、こう言った皮肉が全編を通じて効いているのがすごく楽しめた点です。

期待値ほどの作品ではないにしても、十分楽しめる作品でした。厳しいロン・パールマンのガンアクションもチラッとありますし、常にボサボサ頭のルパート・グリントのダメ男感も嫌いじゃないです。レンタル開始されていますので、劇場で見逃してしまった人も、最近知った方もぜひどうぞ。






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4 comments

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