『人間まがい』映画ラストの裸の男はだあ〜れ?感想と解説

人間まがい

感想・レビュー(ネタバレあり!)


[評価]

■脚本:7
■演出:7
■キャスンティング:5
■この映画えらい度:4
■好き度:6
■期待値とのギャップ:5
■総合:5

56

/100


 

原題:Almost Human
2013/アメリカ 上映時間79分

スタッフ
監督:ジョー・ベゴス
製作:ジョー・ベゴスアンソニー・アンブロシーノジョシュ・イーシアー
製作総指揮:コリー・ロックマン

キャスト
グラハム・スキッパー
バネッサ・リー
ジョシュ・イーシアー

[あらすじ]
謎の青い光に連れ去られたのをきっかけに、人間ではない「何か」へと変貌を遂げた青年が巻き起こす惨劇を、スプラッター描写満載で描いたSFホラー。メイン州の田舎町。深夜のドライブ中に謎の光に遭遇した青年セスは親友マークの家に逃げ込むが、マークは轟音とともに出現した青い閃光に包まれて消失してしまう。事件から2年後、突如として町に帰って来たマークだが、その様子は以前とはすっかり変わっていた。邪悪な「何か」に取り憑かれたマークは残忍な殺人鬼と化し、町の住民たちを次々と血祭りにあげていく。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

「これはメーン州パッテンで実際に起きた事件に基づいている」とオープニングで打たれるが、いくら調べても出てこなかった。。。英語でも調べて、未確認飛行物体の情報サイトなども追ってみたが不発…どの事件が元になったかご存知の方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいです。

1987/10/13の事件まとめ NEWS SUMMARY: TUESDAY, OCTOBER 13, 1987

1987年のUFO確認情報 UFO Sightings in 1987 – The Cid Home Page

感想


Almost Human 3

この映画「人間まがい」は◯◯人間シリーズという「ムカデ人間」や「武器人間」などの映画から誕生した新ジャンルの新作である。そんな本作は観たい映像を、抜群の上映時間で提供してくれる素晴らしい作品だった。SF要素にエビデンスがなく、「なんで?」、「一体どういう仕組み?」と突っ込みどころは満載だが、それさえも味になるまさに「愛すべき映画」。グロすぎるかというとそうでもないが、実際に刺殺する瞬間、ライフルで打ち抜いて跡形も無くなった頭など、意外ときっちり映してくれるので観ていて飽きることはなかった。さらに80分以内というスプラッター系映画で最良の時間帯とも言える本作は、中だるみがない贅沢な映画だ。ただ、グロいだけじゃない。ちゃんとおっぱいも出してくるサービス精神に感服(笑)そこにいやらしさは全くないが、コメディー感は詰まっている。それらのエロスと共に、無駄にオシャレにしようとしない、あくまで王道のストーリーをなぞっているという点は作品自体の新しささえないものの、昔から飽きられないテーマなので、定期的に新作を出してもらわないと困るのも事実。そんな中、この作品はしっかりグロく、適度にエロい、そしてその要素はどちらも少し笑えるのだ。その代表が突然でてくる触手だった。「何かおかしい」その人間、しかしきっちり人間で、特別能力があるわけでもないように見えるのだ。だが突然、本当に突然、口から黒いチューブ状のものを出す人間まがい。そしてそのグロい触手を女性の口に突っ込むあたり、まさに王道…。下手にオシャレにしすぎないストーリーがすごく観やすくて、面白かった。気がおけない友人と、夏休みにでも集まって「文句を言いながら」観たい作品。

エンドクレジット後に出てくる裸の男は誰か。


ALMOSTHUMAN2013-004

潔く終わったと思い、映画の感想を思い巡らせていると突然、画面に森が映しだされる。そしてカメラが地面の方に振られるとそこには、マーク同様ヌルヌルの体を裸で晒した男が横たわっっている。これが一体誰なのか、あまりに突然のことで、また本当に一瞬の映像であるために初めて見たときにはそんなことを考える間も無く終わってしまう。精一杯、脳みそをフル稼働させた。そして至った結論、初見時は

セスではないかと思った。

劇中「お前も居ただろ」というマークの発言や、予知夢的な能力、謎の体調不良など様々な不審点があったからだ。もし、あのラストのワンシーンがすべての始まりだとすれば、セスこそがマークやロブを人間まがいにした張本人ではないのかと思ったからだ。マークが見せる、おそらく改造か何かをされているだろう瞬間の白黒映像に映る手はどう見ても人間のものである。天井に吊るされた電気や、実験器具の針などがとても地球のものっぽい。仮にUFO的なものがさらい、ボディスナッチしたのなら、もう少し異質な感じになってもいいのかな、と思った。またこの映画が「実話をベースに作っている」ということで、必ずしも宇宙人につながらないのではないかとも思った。つまり、なんらかの形でセスがおかしくなり(または初めから)マーク、ロブなどにも影響を及ぼしたのだと考察していた。高潔に戦ってきたように見えたセス本人がすべての元凶であるというより複雑なストーリー展開だ。

しかし、もう一人気になる人物がいる。それは、冒頭でマークとセスが口にした

「ロブ」という名前だ。

彼も青い光に拐われたらしく、セスは必死に逃げていた。ラストで全員死んだことで謎の生命体?による地球侵略は失敗に終わったように見えた。だが、ラストのあの映像がセスでなくロブであれば、まだ地球侵略は終わっていないというさらにダークな展開につながることになるのだ。そこで、エンドロールのキャストを見てみると、

あった。ロブの名が。

つまり本編では一度も顔が出てきていないことから、ラストの裸男はロブであると思われる。さらに髪型をよく見るとセスではないことが一目瞭然だった。つまり、あのワンシーンが物語上最初にこようが、最後にこようが、ボディスナッチされたロブが未だ地球にいて、これから世間に放たれるということだ。さらに、「なんだかおかしい」と理由のない直感からマークの帰還を予感していて、唯一異変に気付いていたセスはすでに死んでしまった。必死で戦った正義は誤解されることで殺されてしまった。あぁ、バッドなエンディングだこと。

なんにしても、中盤までは予想通りの展開だったのだが、終盤以降ストーリー展開に翻弄されることになった。それほど特別などんでん返しが待っているわけではないが。「あぁ、君がそうなるんだ」とちょっと不意を突かれる展開だった。先でも言ったが本作はもあくまで王道、しかし、そのストーリーには今っぽさもしっかり入っていて、80年代をベースにした映画でも時に新鮮に見れた。スプラッター系、ボディスナッチ系映画が好きな人は確実に楽しめる作品なので、是非ご覧になってみてはいかがだろうか。






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