『バイオハザード/ザ・ファイナル』感想。前作から格段にレベルアップ。ゾンビ好きの擁護ブログ

バイオハザード・ザ・ファイナル(一部ネタバレあり)

感想・レビュー

[評価]


■脚本:4
■演出:6
■キャスンティング:5
■この映画えらい度:3
■好き度:4
■期待値とのギャップ:7
■総合:6

51

/100

作品情報

原題:Resident Evil: The Final Chapter
2016/アメリカ 上映時間107分

キャスト
ミラ・ジョボビッチ:アリス
アリ・ラーター:クレア・レッドフィールド
ショーン・ロバーツ
ルビー・ローズ
オーエン・マッケン

スタッフ
監督:ポール・W・S・アンダーソン
製作:ジェレミー・ボルトポール・W・S・アンダーソンロバート・クルツァーサミュエル・ハディダ

[あらすじ]
カプコンの人気ゲームを映画化したミラ・ジョボビッチ主演による人気アクション「バイオハザード」シリーズの最終作。人類の大半がアンデッドと化した世界で、人類最後の希望となったアリスは、悪夢のような現実の全ての始まりの場所、ラクーンシティのハイブへ戻ることになる。しかし、そこでは全ての元凶である巨大企業アンブレラ社が、アリスとの最終決戦に向けて全勢力を結集させていた。ジョボビッチ扮するヒロインのアリスほか、ゲーム版の人気キャラクターでもあるクレア・レッドフィールドを演じたアリ・ラーターが、4作目以来に同役でカムバック。また、日本の人気タレントのローラが、アリスと共闘する女戦士コバルト役でハリウッドデビューを果たした。監督はジョボビッチの夫で、シリーズ3、4作目をのぞいてメガホンをとってきたポール・W・S・アンダーソン。(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

-コメント-


resident-evil-the-final-chapter
もともと96年に発売された日本製、SONYプレイステーション用ゲームを、02年にハリウッドが映画化したのが始まりの本シリーズ。回を追うごとにゾンビが怖くないどころか、結局何がゴールなのかがわからないエンディングになってきた。次回作ありきで、中途半端に終わる事はもはやお決まりとなり一応は見るが、特に感想もないなんてのはざらだった。そんなバイオシリーズも『全てが終わる』のキャッチフレーズとともにファイナルを迎えた。やはり、賛否は両論で前作と変わらない評判であると感じているが、私自身としては圧倒的に映画としての仕上がりが良くなったと思っている。そんなあれやこれやを擁護する立場から見ていきたい。ラストにネタバレありなので、未見の方はお気をつけて。

ゲーム性の昇華


3989b55000000578-3853634-coming_soon_resident_evil_the_final_chapter_will_hit_cinemas_jan-m-58_1476934413734
上記の通り、このシリーズはゲームが元となっている。映画化に当たってそのゲーム性は大きく削られルこととなったわけだが、最新作で最終章の『バイオハザード/ザ・ファイナル』ではそのゲーム性が実に目立っていた。映画でゲームを描くという一見難しそうなその挑戦は、むしろ今までの「何だこれ設定」があったからこそできたことなのかもしれない。

『バイオハザード/ザ・ファイナル』で一番印象的なゲームっぽい描写はやはり終盤のトライアンドエラーを繰り返すシーンだろう。これは行動シュミレーションであることがわかるのだが、試行錯誤というのはまさにゲームそのもの。ゲームでは死んでも生き返りまた同じ相手と、別の手段で戦うことができる。またそのシュミレーションが実にインテリジェンスに行われ、インターフェイスも可能指数などが出てきてとにかく人間の妄想の域をはるかに超えている。これはアリスがもはやただの人間ではなくなったことや、相手が殺しても殺しても蘇ってくるゲームのボス的な存在である設定だからこそ違和感なく観れたものだ。そりゃ、当時は途方も無いことに呆れたものだがこのファイナルでの演出を見れば、もはや伏線回収のような程さえ感じる。今までの「何だこれ設定」意味を与えた上で、その演出を魅せたことはやはりファイナルとしては完璧だったのではなかろうか。

ついにホラー性が戻る


resident_evil_final-feature-screen1
ゲーム性も素晴らしかったが、ホラー映画として戻ってきたのもとても良かった。これも商業映画の定めなのか、回を追うごとに元々の要素がだんだんと削ぎ落とされ、アクションや爆発がとにかく多くなる。何を見ているのかわからなくなったりするそんな流れをこのシリーズも順調に辿ってきた。そんな本シリーズのファイナル。一作目の緊張感が序盤からピリピリと張り詰めていた。ホラー映画としてはもちろんイマイチ…これはゾンビ映画としては当然なことであるので特にマイナスという話では無い。ゾンビ映画としては突然出てきて、音とうめき声で驚かす、ただそれだけで100点みたいなところがある。そういったゾンビホラーとしてはテンプレートをなぞっていて、程よく緊張感のある作品に原点回帰したのが『バイオハザード/ザ・ファイナル』

音で脅かす程度のホラーだが、息を飲む瞬間が存在するというのはやはりゾンビ映画には必要な要素。そのホラー要素はまあ正直、序盤のみだったわけだがそれでも前作と比べれば格段によく仕上がっていた。

アクションが過去1かっこいい理由


resident-evil-final-chapter-700x300
『バイオハザード/ザ・ファイナル』で何より感動したのがアクションシーンの圧倒的レベルアップだった。というのも、別にミラがめちゃめちゃ頑張ったとかではなく、ミラのアクションをうまいカメラワークで収めたといったほうがいいだろう。

前作、『リトリビューション』でも多用されたスロー演出がほぼなくなり、ミラのアクションの粗が一切目立たなくなった。加えて、マイケル・ベイ(トランスフォーマー・シリーズ)並みの高速カメラワークで視覚的な刺激もふんだんに盛り込まれ、見慣れたハリウッド大作に飽きている人でも、むしろついていけないくらいのスピード感に仕上がっている。だからこそ、本当に「何が起きているかわからない」と思った人も大多数いるだろうし、だからこそつまらないと感じた人もいるだろうことは間違いない。ただ、個人的にベイに鍛えられたこのアクション眼(アイ)で捉えられないアクションは全くなく、ただひたすらに刺激的な映像がめちゃめちゃ、めちゃめちゃに興奮した。橋の下に吊るされたアリスがアンブレラ社の刺客を華麗に葬るあのシーン、無駄のない映像に、無駄と言えるほどのカット割りが前作とは明らかに違う。先のホラーテイストに加えアクションシーンも素晴らしかったのだ『バイオハザード/ザ・ファイナル』だった。

本当にファイナル?という疑問

ネタバレあり


resident-evil-movies-milla-jovovich
この映画のラストでは抗ウイルス剤が散布され、感染者が死んでいく。ただ、その抗ウイルス剤が広まり切るまでに2、3年かかるだろうというラスト。ほっとけば元どおりになるが、ミラならわざわざ戦いにいくかもしれない。さらに、エンドクレジット後に「みんなここで死ぬ」というレッドクイーンの決まり文句で閉められるあたり、「終わらせないぞ」という意思さえ感じさせる。ファイナルと銘打ちながらも、続編を作れる余白を残すあたり、やはり商業映画って感じでいいんだか悪いんだか。まあ、ゾンビ映画なんてそんなんもんで、永遠続けられるのがいいところみたいな感じがあるし、これだけゾンビをエンターテインメント作品に仕上げた「バイオハザードシリーズ」ならファン層もいやいやと言いながら見にいくだろうし。きっと作られるだろう続編に、またローラが出てきて、もっと活躍してくれればいいな、なんて思う次第。

とにかく賛否が分かれて、好きな人はほぼファンだけみたいなこの『バイオシリーズ』。最新作で最終章の『『バイオハザード/ザ・ファイナル』も相変わらずって感じだった。それでも、徐々に下降気味だった映画としての良さを取り戻した本作は、一応の最終作ではあるが、納得の出来ではないだろうか。このブログのタイトル「血まみれゾンビに癒されて」の通り、華麗に殺されるゾンビを見て疲れを嫌すみたいなところがある私にとっては十分楽しめた作品だった。今年が終わる前に、ぜひ劇場で見て見てはいかがだろうか。

You may also like

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。