『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』

『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』

感想・レビュー(ネタバレなし!)

[評価]


■脚本:7
■演出:6
■キャスンティング:8
■この映画えらい度:3
■好き度:5
■期待値とのギャップ:8
■総合:6

62

/100


2016年/日本 上映時間101分

スタッフ
監督:高橋敦史
原作:藤子・F・不二雄
脚本:高橋敦史
演出:高橋敦史
キャクターデザイン:清水洋

キャスト
水田わさび:ドラえもん
大原めぐみ:のび太
かかずゆみ:しずか
木村昴:ジャイアン
関智一:スネ夫

[あらすじ]
国民的アニメ「ドラえもん」の37作目となる長編劇場版で、南極を舞台にしたドラえもんやのび太たちの冒険が描かれる。真夏の暑さに耐えきれず、南太平洋に浮かぶ巨大な氷山にやってきたのび太たちは、ドラえもんの秘密道具「氷細工ごて」を使って遊園地を作っていたところ、氷の中から不思議なリングを見つける。詳しく調べると、そのリングが埋まっていた氷は、人が住んでいるはずもない10万年前の南極の氷だった。一行は、謎を解くため南極に向かうが、そこで氷に閉ざされた巨大な遺跡を発見する。監督は「千と千尋の神隠し」で監督助手を務めた経歴を持ち、「青の祓魔師(エクソシスト) 劇場版」などを手がけた高橋敦史。フィギュアスケーターの織田信成、浅田舞がゲスト声優出演。
(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

-結論、泣けない…だが!!-



劇場版のドラえもんといえばやはり、涙を期待するハートフルストーリー。だが今年のドラえもん、結論から言えば泣けなかった。泣かすシーンがなかった。これはハズレたというわけではないと思う。つまり、「泣かすだけがドラえもんじゃないぞ!」そんな声が聞こえた気がしたのだ。

まあ、この感想についてはだいぶ個人的なフィルターがかかっているのでご了承を。
さて、やはり今作『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』はプロモーション用のポスターが圧倒的なかっこよさで話題を呼んだ。だからこそ自分も、初めて劇場に足を運んでドラえもんを観たし、自分と同じように「かっこいい」が理由で映画を観に行った人は少なからず存在するはずだ。そういう意味でこのプロモーションは成功だったと思う。個人的に一番好きなポスターが上の一枚。『リングは、ひとつ。救いたい星は、ふたつ。』シンプルなポスターに、想像を掻き立てるキャッチコピー。リングが水に沈んでゆくところは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを彷彿とさせた。

そのプロモーションに遜色なく、今作は映画全体がかっこいい仕上がりになっていた。ラスボスのブリザーガ、ジブリのようなタッチで、圧倒的な恐怖の存在感がある意味ドラえもんらしくなく、形態変化まで魅せるのは『シン・ゴジラ』のような未知の恐怖、「次はどうなる?」というワクワク感さえ感じさせた。

もうひとつ言及するとすればサントラだろう。ファンタジーというよりかは、FS大作なんかを彷彿とさせる、低音の効いた迫力のある音楽が印象的だった今作。いい映画のひとつの要因に「いい音楽」があることを再認識させられた。

ただ、映画全体の表面としては「かっこいい」で覆われていてすごく楽しめたのだが、内容的には特に言及するところもなく。。。という感想になってしまったのが残念。どうしても比較してしまうのは前作『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』だ。というのも、今作で盛り上がったプロモーションポスターも、実はこの『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』が前進なのだ。

制作段階のイメージボードを使ったシンプルなデザイン、これが意外と評判よく2017年の新作では前面に押し出したプロモーションを敢行したという。前進の日本誕生では泣けるし、ワクワクするし、「え?そんなことあんの…?」とドキドキもした。90分ほどの時間に盛りだくさんですごく楽しめたのが印象に残る。要するに『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』はかっこよさモリモリの一方で、内容的にはサックリといった感じの映画だなあ、ということで、衰退は否めない。

-個人的な疑問点と個人的な解説-



正直、鑑賞から時間が経って記憶があやふやになっているのだが、確かに映画ラストには疑問を持った。というのも、映画の本筋として10万年前の地球が凍ってしまうのを防ごうとするのだが、劇中でこんな話があった。かつて地球は全体が氷に包まれた時代があった。そしてその時代があったからこそ爆発的な生態系の成長が起こった。だからこそその時代は今の私たちの生存する今にとって確実に必要なものだったのだ、と。だから、鑑賞中は「凍るの止めたらまずいんじゃないの?」なんて思っていた。

しかしよく考えれば、言及されたその氷河期は7億年前。のび太たちがタイムトラベルした先は10万年前。映画をちゃんと観れていなかった自分の凡ミスでした。。。そりゃ当然ですよね。あるはずのない危機を止めるのが劇場版ドラえもん。疑問に思ってすいませんでした。

-まとめ-



総括、かっこいいが詰まった作品だったが、内容的には薄い感じが否めない最新作だった。色んなシーンが「くどい」と感じたり、泣けなかったりと残念ポイントが多々。それでも圧倒的期待値の高さ、裏切らないビジュアル面にクールな音楽。満足度は十分。

追加で一言。ひみつ道具、コエカタマルン。すごく夢のある道具だったな。発した言葉が固体になって飛んでゆく。普段の使い方はわからないけども、今回は武器として使っていた。大きな怪獣に、「ドドドドドドド」と発して、固まって形になった声で打撃を与える。自分ならなんていうかな。キマる映画のセリフとか言ったらかっこいいな。妄想が膨らむ、本来のドラえもんのひみつ道具の良さを持っている。「これがあったら」そんな事を思わせてくれるひみつ道具が多く出てくる『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』は終始かっこいい、夢の詰まった映画だった。

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