『勝手にふるえてろ』ナイーブなヤツ程人を遠ざけ、そのくせ寂しいと吠えやがる。マジで勝手にふるえてろ!!

『勝手にふるえてろ』

感想・レビュー(ネタバレなし!)

[評価]


■脚本:8
■演出:7
■キャスンティング:9
■この映画えらい度:5
■好き度:10
■期待値とのギャップ:5
■総合:8

74

/100


2017年/日本 上映時間117分

スタッフ
監督:大九明子
原作:綿矢りさ
脚本:大九明子
エグゼクティブプロデューサー:福嶋更一郎津嶋敬介
キャスト
松岡茉優:江藤良香(ヨシカ)
渡辺大知:二
石橋杏奈:月島来留美
北村匠海:イチ
趣里金髪:店員

[あらすじ]
芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」への思いもいまだに引きずり続けていた。一方的な脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛ド素人のヨシカは「私には彼氏が2人いる」と彼女なりに頭を悩ませていた。そんな中で「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」という奇妙な動機から、ありえない嘘をついて同窓会を計画。やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……。監督は「でーれーガールズ」の大九明子。2017年・第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。
(以上、映画.comより)

こちらが予告編↓

コメント


松岡茉優かわいいね。
久々の更新でレビューって何って感じ。
とりあえず思ったことをただただ吐露するので、よかったらお付き合いを。
松岡茉優ってかわいいよね。あ、あとさ。松岡茉優ってかわいいよね。
あ、ごめんなさいい。そういえば松岡茉優ってかわいい…

それではどうぞ。

【松岡茉優の快演】



泣き笑い、喋り倒し、苛立ち怒鳴り飛び回る。感情の全てを演じ切った松岡茉優はようやく主演映画を勝ち取った。さまざまな作品で脇役を演じ、圧倒的な存在感を示してきた彼女にとって当然の成り行きだった。演技派ながら美貌も兼ね備え、かつお茶目でトークもできる彼女の才能の開花をようやく世間に見せつける時がきたのではなかろうか。

しかしながら上映館数の少なさや、大衆映画とは言えないこじんまりとした感じがまた松岡茉優らしい。わかる人がわかればいい。ファンとしてはそんなちょっとした独占欲というか、特別感がまたワクワクさせる。このぐらいの規模の方が「映画」って感じがして、通っぽくて。そういう意味では、内容で判断してもらえる作品だから、賞なんかが気になるところ。この作品で受賞すればそれはホンモノだなって思えるからこそ、どんどん推していきたい。
まっつん。応援してます。
PS.屋上でのハグ死ぬほど可愛かったよ。
歌も上手だったよ。声の出し方がしっかり歌ってるなって。さすが。

【共感してしまうのは少し悲しい現実】



すごく刺さった。人並みな感想だが、自分をみているようだった。
重なったからこそわかるヨシカの気持ちを少し代弁してみようと思います。

人と関わるのは面倒で、自分が嫌な思いをするぐらいなら1人でいい。
だからわがままにも、自分のそばにいて欲しいのは、自分が好きな人だけ。それ以外は近寄るなと言わんばかりに。

そう威勢良く吠えるものの、孤独になると寂しくなる。人肌が恋しくなって、誰かにそばにいて欲しくなる。
そんな二面性があるから「自分を受け入れてくれ」「好きなら無条件に笑っていてくれ」と贅沢を言いたくなるのだ。

隠した気持ちは山ほどある。人が見てる自分はほぼ別人だったりする。よく笑い人の良さそうな自分は外用の自分で実際はほぼ無口、顔の筋肉ひとつも動かさないような人間で、だからこそはち切れると感情がドバッと溢れ出てくる。
喋りたい時には喋りたい。でもそんなタイミング以外は一言も発したくない。

そんな自分だから、人を好きになることに自信がない。この人を好きになっていいのかって葛藤する。この人を幸せにする自信もない。だから相手からの好きの気持ちが見えないと動けないし、気持ちに気づけない、気づこうとしない。イチがいるという言い訳で、本当に好きで、一緒にいて安心して違和感のない二への気持ちを隠してしまう。
自分を好いてくれなければ自信がないと言いながら、好きと言われればプレッシャーに感じてしまう。認められることはすっごく嬉しいが、その気持ちに答える自信もやる気もない。こう言うめんどくさい性格が、浮き彫りになって苦しくなって、ジンとした。

「勝手にふるえてろ」それはヨシカが自分に言ったんだろう。勝手に被害者になって、か弱いうさぎのようだと慰めて。勝手に悩み、勝手に悲観し、人を傷つけてまで愛を要求する自分が恐怖や怒りにふるえるのは本当に身勝手な話だと。お前がふるえているのは隣にいてくれる人のせいじゃない。全部じぶんのせいなんだと。

勝手にふるえてろ。別に悪いことじゃない。コレも一種の”らしさ”だし、欠如だと思う必用もないと思う。それで絶滅するならすればいい。ただ、もう少し生きたいならばもう一度最後に、周りをよく見てみろ。ふるえを止めてくれるモノがそばにあるかもしれない。

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